28年生きるといろいろあるよね。

心の無い女のクソ雑記。デザインとかプログラムがすき。やせる。

名古屋のサウナ「ニュージャパン」が女にも優しかった話

名古屋駅すぐ裏にある大型サウナ施設「ニュージャパン」

についてご存知だろうか。

私は年末年始は実家にほぼ帰るのだが、

今年は名古屋周辺の友人たちと会ってから、

地元に戻ろうと思い、特に宿を決めることもなく

1泊名古屋に滞在するスケジュールをたてた。

その日は美術予備校の頃の友人と同窓会をし、

みんなが それぞれの家に地下鉄に乗って帰る中、

どうしようか…とiphoneを 片手に

「名古屋 宿泊 風呂」で調べたところ、

この「ニュージャパン」 がヒットしたのだ。

 

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ニュージャパンは大型ビルの上階にあり、

まず1階が大型パチンコ店というでことで結構おびえた。

とにかくビルが大きいのと、ホームページもきちんと作られていたので

「だいじょうぶだろう」と気を取り直しエレベーターに乗り込んだ。

ドアが開いた瞬間、薄暗い入り口にはお菓子やたばこや、

不思議な アメニティグッズがごちゃごちゃと売られており、

ちょっぴり 「うっやばそう?」と憂鬱になったが

気を取り直しお金を払った。

1500円くらいだったと思う。安いもんである。

受付をすませたすぐの部屋がロッカーになっていて、

裸のばばあ達がうろうろとしていたのでまず衝撃を受けた。

金を払ったらもうすぐに脱ぐのか…と思いつつ、

寒かったので私も早くお風呂に入りたく

ばばあと一緒に裸でそこらへんをうろうろとした。

すぐに慣れるもんである。

お風呂は広いし、少し熱いくらいが冬にちょうどいい温度でとても良かった。

 

夜中になるにつれ、若い女性達もきゃっきゃと入ってきて

みな年の瀬にこうやって裸の付き合いができる場所が

それなりの都会にあるのもいいものだなとなんだか和んだ。

お風呂で予想以上にいい気分になり、

明日も予定をびしりとつめていたので

寝ようかなと地下の休憩所にほかほかしながら向かった。

大きい風呂はやっぱりいいなあ。漫画喫茶にしなくてよかった。

などとニュージャパンに対して少し感謝の気持ちを感じながら

仮眠室にたどり着くと、そこはリクライニングチェアが

びっしりと敷き詰められた部屋で、

中年の女性達がびっしりと寝転がっていた。

 

チェアの横には街角に置いてあるような灰皿が設置されており、

ぷかぷかとたばこを吸うおばさんがテレビの明かりに照らされ

浮かび上がっている様子は何とも言えない、

「これぞアングラ」 な様子でカルチャーショックをうけてしまった。

そんな輪の中にはいるのに少し気が惹けた私は真顔で

同じ階の別室にある 岩盤浴の部屋に入り込み、少し寝転がっていた。

 

とても気持ちよかったのだが、もうまぶたも重くなってきたので

意を決して私も仮眠室のおばさんの輪に入り込んだ。

これで私も立派な仮眠室のおばさん達の一員である。

 

12月29日くらいだったと思うが、そんな年末のさなかに、

こうやってサウナに泊まる中年の女性達はどんな事情があるのだろうか。

といろいろ推測してみて、勝手に悲劇を想像していたりしたら

眠くなってすぐに眠ってしまった。

 

朝、風呂にまた入ったら簡単に幸せな気分になり

名古屋に無計画で1泊しようと思わなかったら

ニュージャパンを知らずに死んでいっただろうなと思って、

良かったなと思ったのであった。

アングラな施設は、結構好きで楽しめるタイプなので

どんどん開拓していきたい。

 

名古屋は、地方都市ではあるがまだまだアングラな施設が

いっぱいあるので楽しい街である。

ぜひまた訪れたいし、アングラ好きにはニュージャパンをお勧めしたい。